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40代は答え合わせ

月に一回薬膳を学び始めて、中医学に少しずつ触れています。

たった月に2時間ですが、私にとって講座中の時間は「答え合わせ」のような時間です。

身体を壊すほどただがむしゃらに働いた20代。

子育てと仕事の両立に悩み、個性的で繊細な長男の子育てに悩んで、もがいた30代。

一言で言えば色々な経験をし、他人の人生の「生と死」を身近に感じながら過ごしてきました。

人に触れる事を生業としているので、自分の身体以上に人の心身の変化に敏感になってしまったのですが、それはそれで自分にとって必要なスキルなのでしょう。


湘南地域に住んでいるからか(笑)周りにはわりとスピリチュアルな人や発言をする人が多くて、エネルギーとか気とかそんな単語が普段の会話でよく聞かれます。

患者さんと「こんにちは!!」と挨拶した瞬間から私の問診は始まっています。

何気ない会話から、一挙手一投足、カルテの記載内容も全てを総動員して60分以内でその人を診ます。

そんな時も、カルテにその人の「気」を感じたままメモすることはよくあります。

元気、陰気、陽気、殺気、勇気、短気など「気」を用いる漢字は多々ありますね。

ゲームみたいにその人のエネルギー値を「レベル5」とか「レベル1」などと数値かできるとわかりやすいのかもしれませんが、数値化できなくても感じる事はできます。

もちろん血液検査でもわからないレベルですが。


前回「気・血・津液」の授業で、中医学では「気」を目には見えないけれどその人にあるもの、としてとらえている事を少し学び、私の中で何かがストンと落ちました。

実の母が調理師であり、家族の健康に非常に気を使う人だった事も、大きく影響していると考えられますが、医療者だけれども、正常な範囲の中での処置しか認められていない助産師という仕事をしてきたからこそ、理解できたのではないかと思います。

ただ、まだ学びの入り口であることは、当然理解してはいます。


私の人生は成功経験よりも、失敗や後悔の方が圧倒的に多いです。

しかし40年以上積み重ねてきた経験全てが一切の無駄がなく、自分にとって必要なものだったのだ、と今は思えます。

薬膳の勉強は完全な私の「趣味」にしようと思っていたので、仕事の為に学ぼうとか、役に立てようとは微塵も思っていませんでした。

学ぶ期間も短く、時間も多くはないので、月に一回の趣味の時間になるはずだったのに、まずい、これはなかなかはまりそうです。


そして中医学とヨガの共通項の多さにも驚かされます。

ヨガも中医学も、科学が進歩していなくても大昔の人はちゃんと分かっていました。

「人間は自然と共にある」

「心身ともに整える事の重要さ」


学びが増えると思考はどんどんシンプルになっていく。

40代での学び楽しさはここにあります。


いつもの田越橋、自然は癒しでもあり、恵みでもあり、脅威でもある。

だからこそ私たち人間は自然の中で生かされているのですね。

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